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| あやや |
で、「ツキを呼ぶ魔法の言葉」は、彼の26歳のときのイスラエル旅行の話。そこで、偶然出会ったおばあさんとによって、ガラリと人生が好転したという話だよね。 |
| ルミ |
彼がおばあさんに教わった言葉は「ありがとう」と「感謝します」なんだけど、一番辛いときこそ「ありがとう」と言いなさい、と言われたんだよね。普通、親が亡くなったり、事故が起こったり、嫌なことがおきた時「ありがとう」って言えないと思うんだ。 |
| あやや |
そうだね。嫌な時ほど「ありがとう」は、なかなか言えないよね。 |
| ルミ |
「何で私だけ?」とか、「何でこんな風になったの?」と自問自答するのが人間臭いところ。でも、そういうときこそ「ありがとう」「感謝します」という言葉を使うと本当に人生が好転するというのが、1番のキーワードなんだよね。 |
| あやや |
なるほどね。ルミさん言える? |
| ルミ |
言えないよー! ところがっ!・・・この間、こういうことがあったのよ、家で。ウチの主人がね・・・主人には悪いけどさ(笑)、暴露すると、彼の部屋がメチャクチャに汚いの。自分で掃除は絶対しないしー、フローリングのすき間がないくらい、洋服が脱ぎ散らかされていて、書類もグチャグチャになっててさ、もう悲鳴あげちゃう状態! で、腹に据えかねて「これ以上汚いままだったら、全部捨てるからねっ!」と言って怒ってたのね。彼も譲らず、お互いにプンプンって言って口も聞かない状態が一日続いたわけ。 |
| あやや |
犬も食わないって感じだけどね〜(笑) |
| ルミ |
もう、むしゃくしゃして、部屋の中、蹴散らかしてやろうかと思ったその時に「あ、そうだ!五日市さんが言われてたこと、やってみようか」とふっと思いついたのよ。で、本当に腹が立ったんだけど、その汚い部屋を隅から隅まで全部片付けまくって、もー、ホコリだらけだからマスクして頭巾かぶってさぁ(笑)内心と裏腹に、「私に掃除させていただいてありがとう、ありがとう」って言ってね。わざとやってみたの。2時間掃除したら(うん)きれいになっちゃって、で、何か自分の気持ちもスッキリしちゃってー。(笑)不思議な気分だったね。夜、主人が帰ってきたけど、私は知らんぷりしてタヌキ寝入りしてたのね。そしたら、いつも自分の食べ終えた皿を絶対洗わない人がね、その日はね、静かーに洗って、きれいに片付けたのね。 |
| あやや |
おーぅっ、五日市マジック! 悪いなぁと思っても、それをストレートに相手に突きつけられる、「ごめんなさい」って言い難いんだよね。その話を聴くと本当に「ありがとう」ってプラスの言葉だなあって思うね。 |
| ルミ |
そうだよね。特に腹がたっている時はすっごいエネルギーいるよ。で、そのとき、反省したわけよ。 |
| あやや |
向こうが? |
| ルミ |
私がよー(笑)。私は、絶対に文句言って、相手に片付けさせようとしていた。でも、自分が変わって、「私は汚い部屋を掃除させてもらってありがとうございます」っていう風に自分の態度を変身したら、相手は殊勝な態度になっていった。 |
| あやや |
相手が変わったんだ? |
| ルミ |
そのときはね。そんな根本からは、変わらないけどね。でも、それ以来汚さなくなった。 |
| あやや |
でもさ、このことって、すごく大切なんじゃない? 彼が悪いと思っている気持ちは、るみさんに伝わったわけでしょう? |
| ルミ |
そう、伝わった。 |
| あやや |
伝わったから、許せるわけでしょ? でも、習慣ってなかなか治らないわけよ〜。生活習慣病だからね。 |
| ルミ |
アハハ〜! あややもついつい遅刻しちゃうの、悪いと思ってんだよね? |
| あやや |
そう、そう、そう(笑)。 |
| ルミ |
あややは、すべて100%いい人なんだけど、そこだけだからさ(笑)。仕事もできるし、売り上げも上げるし、評価してるんですよ(笑)。あれだけが許せないのよね。 |
| あやや |
ただ1点だけ? |
| ルミ |
ただ1点! 「時間を守って!」ということだけ。でも、そこができたら、つまんない人間になるかもね。 |
| あやや |
そうかもね、っていうか、1点も汚点がなかったら、ほら、神になっちゃうじゃない!(爆笑) |
| ルミ |
ならない! ならない!(爆) |
| あやや |
ルミさん、あなたのまわりには、たくさんの神がいるのよ。気づいてないんだよね、可哀想に(笑)。 |
| ルミ |
何言ってんのー? パラドックスに追いやられてる感じがするんですけど。 |
| あやや |
ジョークはともかく、「感謝」と「ありがとう」という言葉は、すごい強いエネルギーだと思う。人間研究誌、月刊「Funai☆Media」で多くの取材を重ねると、意識が大きく変わった人たちに共通のキーワードとして、「感動」「感謝」という言葉があるね。人生には、いい事も悪いことも起きるけど、死んでいくときに、一瞬、走馬灯のように思い出せることって、限りがあって、「大感動」したことと「大感謝」したことしか思い出せないんじやないかな。人生の大半は、忘却の彼方だもんね。 |
| ルミ |
まあっ! 詩人だこと。 |
| あやや |
五日市さんは、妻がプロポーズを受けてくれた、つまりは、自分の気持ちを愛する人に受け止めてもらえたときに、イスラエルのおばあさんの言葉を思い出したわけで、そのときの感動でやっと、おばあさんの話を納得するわけだから、それぞれの人生のドラマの中で、「感謝」とか「ありがとう」って、こういうことだって、気づく瞬間があるんだと思う。それに、気づいた人から、ハッピーになれるんじやないかな。 |
| ルミ |
マザーテレサは、路上に倒れてる人を救って、彼らが死んでいく姿を見たときに、「私は彼の中に神を見て、死んでいく人たちが"ありがとう"と言ってくれることに感謝します」と。神様に感謝することを、そういう瞬間に感じているわけだよね。レベルが違うなって思うんだけど。 |
| あやや |
私の親友が子宮ガンになって死ぬ手前まで行ったんだけど、そのときに声が聴こえてきたんだって。「助けて欲しいか?」って。子どものことを想って、「生きたい!」って言ったら、「だったら、生かしてやるから、後世は、人のために生きなさい」って言われた。それからの彼女の人生は、鍼灸の資格をとって、望まれればね、夜中でも何でも患者さんの元に行って、手技でガンの痛みを取ってあげているの。手を尽くしても亡くなっていく人はいるわけだけど、彼女は、「その最期の生命も、いとおしい」と言うのね。「ありがとう」と言われ、彼女もまた、その最期の生命に感謝してる。死を見つめて生き、生と死は背中合わせだと考えると、生命の大切さとか自分の限られた時間の大切さを思うよね。 |
| ルミ |
そうよね。あややが明日亡くなる運命だったら、5分遅刻しても、私もニコニコしてるかもね。(笑) |
| あやや |
ありがとう。感謝するわっ! 私があと24時間の生命だったら、るみさん、優しくしてくれるかしら? |
| ルミ |
うーん、どうかなあ!? |
| あやや |
明日は、ルミさんの守護神になってるかもしれないよ(笑)。 |
| ルミ |
いいよ、ならなくて。私が遅刻するようになっちゃうじゃん(笑)。他に守ってあげたい人、いっぱいいるでしょうから。 |
| あやや |
いや、いや、るみさんのこと、心残りかもしれない〜(笑)。 |
| ルミ |
いやいや、安心してあの世に行ってください〜(笑)。 |