編集デスク便り ルミとあややのから騒ぎ
第6回 月刊「Funai★Media」8、9月号に掲載
ワタミの渡邉社長に学ぶ 

「家族の絆」

あやや ワタミ株式会社(以下ワタミ)の渡邉美樹社長に「夢を実現するためのしくみ」について聞いたのね(月刊「Funai☆Media」8、9月号に掲載中です!)。いまさらながら、絆を築くことは、大切だと思うんだけど、その最初の学びの場が親子関係だと思うのね。そこで、「親子の絆」についてルミさんの話を聞きたいんだけど。
ルミ あややが、先に喋って。あたしは茶々入れるから! チャッチャッ!(手を叩く)
あやや 私は、取材で、渡邉社長の信念の強さに驚いた。彼は、小学校5年生の時に、お母様を亡くされ、それから神について考えるようになり、クリスチャンになった。そして、自ら宣教師になるんだけど、神にすがるのでは救われないと悟り、父親が失敗に終わった事業家を目指した。で、弱冠26歳で年収1億円青年社長に。そして、結婚。生まれた我が子に幼少の頃から、「親子塾」を続けたのね。毎週末に1回2時間! 多忙きわまりないのに続けたんだって。
ルミ 「親子塾」って何?
あやや 長男、次男の幼少時代からなんと8年間も継続しているんだけど、「けんかの仕方」とか「今年のテーマ」「夢の達成法」など様々なことを子どもと語り、子どもの考えや能力を引き出し、父として把握していったんだね。
 
ルミ それは、すごいね!毎週2時間も子どもに時間を割ける父親は少ないよ〜!
あやや それが、いま、話題の「郁文館という中高一貫校」のベースになっている。
ルミ 前にね、当社のヒューマンカレッジの講師の依頼で電話をしたことがあったのね。そうしたら、秘書から、「是非、お受けしたいんですけど、土日はダメです」って言われたの。「どうしてですか?」って聞いたら、「子供との交流の時間にさせていただいておりますので!」と。真の経営者は家庭を大切にしているんだ!と思った。
あやや ワタミは、年商660億弱で、2000人の社員を抱えている。先日、ワタミの社員セミナーにも参加させていただいたんだけど、なんと、早朝7時スタート! 社長が1時間、社員にフランクに語りかけていて、「夢をもとう! ワタミで、自分の夢を実現してほしい」って、心から、人生の先輩というか第2の父のような存在感で伝えていた。「ありがとう」が会社のテーマで、ありがとうをたくさん集める会社をめざしている。 親子、夫婦、家族、社員、そして社会全体のコミュニティが同じ温かさで広がっていったら、すばらしいなあって思うワ! ワタミは、個人株主が多い会社として有名なんだよね。
ルミ ある株主の話しだと、かなり楽しいみたいね、株主でいるのが。
あやや 株主総会にいくとお祭りみたいらしいよ。
ルミ そう、ワークショップというか文化祭みたいになっているじゃない?
あやや ホンネで行こう! という会社の姿勢が株主総会にも現れているらしい。で、そういう姿勢が、家でもオープン! 会社でもオープン! 開かれた社会になっていくのね。
ルミ 話しを戻すと、お母様が亡くなってしまったことがエネルギーになっているんでしょう。まだまだ、甘えたい年頃に一番大事な人を亡くしてしまったから、天国にいるお母さんに会える、その一心で、神との対話を始めたんだよね。
(突然!)で、「親子の絆!」 失われつつありますよね〜、どうですか、あやや!
あやや 私の場合!? 幼少の頃は、「親子の絆」は、あるのが当たり前だと思っていたね。小さい頃は、たいそう大事にされたんだけど、19歳の時に、父に、ほっぽり投げられたことがあって。まあ、いっとき恨んでいたんだよね。で、それがトラウマになっていたんだけど、トラウマがとけて、本当に親に感謝出来るようになって、それはやっぱりよかったけどね〜。
ルミ そのトラウマって、今、完璧にキレイになっちゃった?
あやや 完璧っていうか…、心から感謝できるようには、なった。私、父親と競争して、勝利することで、恐怖を乗り越えようとしていたのね。
ルミ お父さんと?
あやや そう父親。父親に突き放された時、辛かったし、怖かった。だから、二度とそんな思いをしないように、親がいなくても耐えられる強い自分でいたい、と。単純な論理だったのね。だから、父よりも、素晴らしい人生を送ろうと思ったし、父親を自分の中で消去しなくてはならなかったし。
ルミ ほう、ほう。
あやや だけど、あるとき、自分に子どもが出来たとしたらどういう風に育てるかな? とちょっと思うことがあったのよ。そうしたらね、結局、自分が親にしていただいた以上の教育法が浮かばなかった。それどころか、まったく同じ事をするだろう自分に気づいたのね。その時に親は超えるものじゃないし、親を超えようと思っていたこと自体が愚かだと思えた。
ルミ 私は、親の立場になっちゃってるから、自分と親との関係をそのエネルギーを自分の子どもにかけているわけだけど!命がけで産んで、その後も、病気になったり、色々と大変なことが起きる。でも親は、自分の命を与えてでも子供を生かしたいっていうのが本音だよね。言葉を超えた「命を最大限に生かしてやりたい。そしてそのためには心を鬼にして厳しくもあたるヨ」と思う強い感情を「絆」っていうのかもね。
あやや 「絆」は、断つにしのびない恩愛。 ライオンは、大人になるために、子どもを突き落とすっていうじゃない? それも、シビアな愛だと思うけどね。
ルミ 今突き落とせない親が多いんだと思うよ。
あやや ルミさんは突き落とせる?
ルミ う〜! かもしれないけどね、まだ可愛いくて、どうしようかしら。
あやや 逆に、頼ろうとは思わない? 突き落とされれる前にさ。
ルミ 子どもに頼る? ぜーんぜん! 思わない(キッパリ)。
あやや それ、ホンネ? じゃあ、年金も破綻して(笑)も、頼らないんだね。
ルミ うんうん、そうよーっ!
あやや 手塩にかけ、絆を築きあげた息子を頼ろうとは思っていないんだ?!
ルミ 思わないねえ。私は、そういうことが自分の幸せだって思っていないから。
あやや そう。意外だったのは桐島洋子さん。「手塩にかけた子どもに、面倒を見てもらうのは当然のこと」って言い切っていたのが印象的だった。
ルミ へー!それはね、インドのお母さんがそうなのね。おばあちゃんになったら、家族みんながおばあちゃんを支えてって言うのが当たり前。だから堂々としてみんなを頼るのね。それはそれで、一つありだと思うよ。
あやや いいよね。ルミさんそうは思っていないんだ? わかんないよー(笑)
ルミ わかんないよねぇー(笑)、もっと、年とって、ヨボヨボになって身体の自由が利かなくなったら、「たすけて〜!」っていいに行くのかも!
あやや うんうんうん!(笑) それがいいよ。 それが自然だよ。 私は父親に突き落とされて、それはそれでよかったけど、べったり、頼りあう関係も素敵だと思うよ。あなたがいないと生きていけない! みたいな。
ルミ 突き放していくっていう過程が、今の親は失われているから。ニートちゃんとか寄生虫ちゃんとかを育ててあげている歪んだ社会なんだろうなって思うよ。
あやや 渡邉社長がね、会社は自己実現の場所で、その場は俺が作るから、頑張れよと、社員にエールを送るのね。それって凄くいいなあって思ったんだ。そういう場がないとね。現代の日本の家族のなかで、個々の役割とか存在価値が不明瞭になってきたのかもね。会社でもそうかもしれないし。まあそれは自主的に作っていかなくちゃ行けないものかもしれないし。与えられるものじゃなくて、切り開いていかなくちゃならないものかもしれないけど。
ルミ 今、家庭が、子どもにとって王子様とか王女様とかになっているのね。お客様なの。何にもしないでテレビを見ていても親が食事作ってくれて。えらそーにしているわけよ、この状態で、いきなり会社に入って、こき使われて、ショック受けるわけじゃない? やっぱり家訓みたいなものがある程度ないと。
あやや 会社の企業理念みたいなもの?
ルミ そうだと思うよ。「厳しくても、自分のために親はこうしてくれている」って思えるようなもの。よりどころ、へその緒みたいなものかもね。それが「絆」なのかもしれないけど。
あやや ルーツってことだね。家訓のようなもの、人見家はどうなんでしょうか?(笑)
ルミ 家族の生活のことでのルールはあるよ。「出された食事は、絶対に残さない。」「出したものは必ず片付ける」とか「人との約束は守る」「お世話になった方には、親も子どもも即お礼状か電話をする」などだけどね。
あやや 渡邉社長が本に家訓とか社訓とか書いてあるけど、家庭で書いてみるといいかもね。
ルミ それをやるにはね、親が本当に厳しく自分が模範になっていないとできないよね。
あやや あ、だから、「実は子どものことじゃなくて、まずは、自分のことだった。夫婦関係のことから始めよう」と気がつくかもしれないよ。
ルミ そういうことだよね。
あやや いいねえ〜、一緒に人生勉強できて。子どもがいると!
ルミ 逆に勉強させられるよね! 自分の姿勢がそのまま言葉も何もかも子どもに反映しているから、やっぱり親が軸ってことなんでしょうね。
あやや はいっ! どうもありがとうございました!
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ワタミ株式会社の渡邉美樹社長 月刊「Funai★Media」8、9月号 形成
スペシャルインタビュー
≪ワタミ株式会社≫代表取締役社長 渡邉美樹氏に聞く

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